【ローマ料理】本場のカルボナーラとは?NGな材料・本当のレシピ・歴史までやさしく解説
- スーパーエイジ
- 2024年7月21日
- 読了時間: 5分
更新日:7月19日
まず、僕の自己紹介から。(詳しい自己紹介はこちらから!)
フランスのパリ在住四半世紀以上
ローマが大好きで毎年、夏はローマ滞在
将来はパリ脱出、ローマ移住を夢見るオッサン
パリとローマを常に比較する神経症
です。
この記事では、ローマでちゃんとしたカルボナーラを食べたい方のために、
観光客向けの“なんちゃって”カルボナーラとの違い
絶対にNGな材料と、本場ローマで使われる本当の食材
「カルボナーラって誰が作ったの?」というプチ歴史トリビア
などを、ローマ在住マインドでわかりやすく解説します!
【ローマ料理】本場のカルボナーラとは?

まず大前提:「ローマ料理」です!
よく「イタリア料理」とひとくくりにされますが、実際は地域ごとに全く別の料理文化があります。
カルボナーラは、その中でも「ローマ料理(Cucina Romana)」に属する伝統的な一皿です。
ローマ4大パスタの1つで、兄弟には以下の料理があります:
カチョエペペ(チーズと黒胡椒)
アマトリチャーナ(トマトソース入り)
そして、グリーチャ(卵なしの祖先パスタ)
本場でカルボナーラを食べるとき、まずはこれを知って!
「ローマのカルボナーラが食べたい!」
と思ってレストランに入っても、実は**全然ちがうものが出てくることも…!**😢

❌ これはNG! “ローマのカルボナーラ”に入ってないものリスト
材料 | なぜダメ? |
生クリーム | 入れません!乳化で十分なめらかになります |
ベーコン | 使うのはグアンチャーレです(豚のほほ肉) |
玉ねぎ | 風味が強すぎて台無しに |
ニンニク | 香りが邪魔になります |
パルメザンチーズのみ | ペコリーノ・ロマーノが基本です |
✅ 本場ローマで使われている材料はこれ!
ペコリーノ・ロマーノ(羊のチーズ)
グアンチャーレ(豚の頬肉)
卵(全卵+卵黄)
黒胡椒
パスタ(リガトーニやスパゲッティ)
👉 ポイントは、**“乳化”**です。チーズと卵をパスタの熱と水分でうまく混ぜることで、あのクリーミーさが生まれます。
「え、じゃあカルボナーラっていつからあるの?」
いいところに気づきました。
実はカルボナーラって、いつどこで生まれたのか?がはっきりしてないんです。
諸説あります:
アメリカ兵説(有力):
第二次世界大戦後、ローマに来たアメリカ兵が配給のベーコンと卵の粉を地元の料理人に渡した →
それをもとに、地元の人がグアンチャーレとペコリーノを使って作った説。
炭焼き職人説(名前の由来):
「carbonaro=炭焼き職人」が作っていたという話もあります(=carbonara)
グリーチャ進化説:
もともとある「グリーチャ」という卵なしの塩味パスタに、卵を加えて濃厚にしたという見方。
✅ つまり、真相は不明。でも、美味しければそれでいい!
…というのがローマ人の本音かもしれません(笑)
🧀 スーパーで手に入る材料でもOK?
もちろん、旅行中に完璧な材料を手に入れるのは難しいです。
でも、せめて…
パルメザンではなく、ペコリーノ
ベーコンではなく、パンチェッタかグアンチャーレ
生クリームは絶対ナシ!
…この3つを守れば、だいぶ“本場感”が出ます!
🏛️ ローマで「本物のカルボナーラ」が食べられる店を見つけるコツ
メニューに「con panna(=クリーム入り)」と書いてあったら避ける!
「pecorino」や「guanciale」と記載のある店を選ぶ
ローマ人で賑わってるローカル店が狙い目!
🍝 まとめ
カルボナーラは、「シンプルな素材で最大限のうまみを引き出す」ローマ料理の代表格。
余計なものを入れないからこそ、素材の組み合わせと技術が命なんです。
本場の一皿を知ると、もう生クリームには戻れなくなるかも…!
🔗 関連記事
👉 ローマ3大パスタ
カルボナーラはローマ料理の代表格で、特にローマ3大パスタと呼ばれています。
残りの2つはアマトリチャーナとカチョエペペです。
それぞれのパスタは記事にて解説しています!
下のパナーをクリックして読めます!
グリーチャとカルボナーラの違い
一言で言うと
グリーチャに卵を足したのがカルボナーラです
詳しくは下の記事にて詳しく解説しています。
ローマでお勧めのレストラン(筆者の独断)
その名はパパ・レPapa Reです!
トラステヴェレ地区(Trastevere)の小さな可愛い通りを抜けると、これまた可愛い小さな広場にあります。
住所:Via della Lungaretta, 149, 00153 Roma RM(下のGoogleマップをクリックして行き方を確認してくださいね!)
営業時間:12h〜23h
定休日:火曜日
僕はローマではここでしかカルボナーラは食べません。
なぜなら
ユダヤ風アーティチョーク( carciofi alla giudia)がからめてある
コッテリしすぎない
量が少なく多すぎない
サービスがよい
テラス席が超かわいい
テラス席の広場に車が通らない
からです。
ユダヤ風アーティチョーク(carciofi alla giudia)はローマの伝統料理です。
と言うことは、これを食べたらカルボナーラとユダヤ風アーティチョーク(carciofi alla giudia)の両方食べたことになります!
明日、日本(ヨーロッパ?)に帰る人にはいいかもです。

食感はアルデンテ(硬め)のスパゲッティにカリッカリのユダヤ風アーティチョーク(carciofi alla giudia)が最高です!
量も多すぎず、食べた後、デザートも行ける量です。
概して、どこでもカルボナーラは美味しいのですが、脂ギトギトなんですよ。
これは下町のレストランなのに、何とも上品なローマ料理の逸品といった感じです。🎵
サービスも観光地にありがちな過剰な愛想もなく、普通の対応です。
疲れませんか?ベラベラ話してくるウェイターとかって。
ちなみにパパ・レはウェイトレスだけです。
女性は楽じゃないでしょうか?(想像の域)笑
テラス席が超かわいいくて、テラス席の広場に車が通らない
ローマは車社会でどこでも車が走ってて、駐車されてて落ち着きません。
でも、ここは落ち着いて食べれます。

最後に
以上が【ローマ料理】カルボナーラとは?ローマ3大パスタの1つでした!
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